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アメリカの医療のしくみ﷯

アメリカの医療制度はとても複雑なので、いざという時に慌てないようその仕組みを簡単に理解しておくと便利。渡米後、医療保険に加入したら、内科や小児科、家庭科の医師リストからかかりつけのドクターを決めておく。自分の保険を使えるかどうか(ネットワーク所属の有無)は、保険会社のウェブサイトで確認。病気やケガの際にはまずかかりつけ医に相談するのが良いが、命にかかわるような状況、例えば激しい胸痛や頭痛、呼吸困難、麻痺、意識の混濁などでは直接、病院の救急部(ER)を受診する。救急車が必要なら911に電話。夜間や休日の緊急時には、予約のいらないUrgent Care(急病センター)がお勧め。

 

種類豊富な市販薬

 アメリカでは多くの種類の薬が市販されている(OTC)。夜間の突然の痛みや発熱に備え、アセトアミノフェンやイブプロフェンを手元に置いておく。薬局チェーンブランドのジェネリック薬だとお金を節約できる。体格や年齢に合わせて用量を調整する。どの薬が良いかわからない時は店員に遠慮せず質問しよう。市販薬を試して数日で症状の改善がなければ、かかりつけ医を受診。

 

ドクターのオフィスを受診するには予約が必要

 受診の際には保険証とcopay(サービス毎の一部自己負担金)の準備を忘れずに。初めてのオフィスではいくつかの書類の記入を求められるので、少し早めに訪れよう。紹介状などがあれば受付に提出。名前を呼ばれたら診察室へ。ナースの予診、血圧や体温の測定の後にドクターの診察。受診の理由、症状の説明のため、英語の得意でない人は予めメモを用意しておく。簡単な病気であれば、市販薬の内服などを勧められるが、検査や処方薬があればその説明がある。簡単な検査はオフィス内でできるが、X線検査や血液検査は一般に外の施設で行なわれる。検査のオーダー用紙をもらい該当の施設へ移動。予約が必要な検査かを確認する。オフィスを去る前に再診が必要なのか、電話で検査結果の説明があるのかを尋ねること。

 処方箋は市中の薬局へ持っていき、“Pharmacy”と表示のあるカウンターへ保険証と一緒に提出する。ここでもcopayの支払いあり。保険のない人は割引クーポンを活用しよう。飲み方や副作用について薬剤師に説明してもらう。薬を内服してもなかなか症状が改善しない、あるいは副作用が疑われる場合にはドクターに連絡して指示を仰ぐ。

 

施設ごとで別会計になる

 ドクターオフィスや病院、検査施設、薬局などの医療サービスはすべて別会計。Deductible(保険金支払い開始までの年間自己負担額)がある場合、後日それぞれの施設から請求書が送られてくる。同じ病院から複数の請求書が来ることも。保険会社からのEOB(給付説明書)を見て内容を確認したい。

 

定期的な検査を心がけよう

 アメリカに住んでいるとつい不健康な食生活に偏りがち。肉類、スナック、炭酸飲料などを控え、食物繊維やビタミンを多く摂り、定期的な運動を心掛けよう。年一回の健康診断を欠かさない。毎年のインフルエンザ予防接種の他、大人も百日咳ワクチンを忘れずに。

 

情報提供:こばやしクリニック

www.kobayashi-naika.com

 

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健康診断

病気の早期発見、早期治療の観点から、健康診断の重要性はいまさら言うまでもない。一般には症状に気付いてからでは、既に手遅れという癌の早期発見に努めるとともに、病気の早期発見は、より早く生活習慣を改め、生活習慣病といわれる病状の発症、進行を食い止める。健康診断は、その後の健康維持、管理に欠かせない資料を供給してくれる有効な手段といえる。

 

 一般検診の内容は、身体計測、診察血液検査、尿検査、便潜血検査、場合によっては胸部X線検査、心電図など。血液検査では、赤血球、白血球、電解質、糖、肝機能、腎機能、コレステロールのスクリーニングをする。また、婦人科検診としては子宮頚部癌細胞診、乳房Ⅹ線検査が行われる。50歳以上の男性の場合は、PSA(前立腺癌のマーカー)を加えることもある。駐在員の企業健診の場合、会社によっては「会社の定める項目」というのが明記してあることがあり、そうでない場合も、厚生労働省の定める日本労働安全法に基づいていて、一般健診よりかなり精密な検査内容で、毎年実施することになっている。企業健診では上記の一般健診項目に加え、視力、聴力、体脂肪、肺機能検査、甲状腺、尿酸、リューマチ、アミラーゼ、炎症一般、鉄分、ABC型肝炎、微量癌物質、エイズ、ピロリ菌、食道・胃バリウム検査、腹部超音波検査、下腹部・子宮卵巣超音波、場合によっては胃カメラ、直腸ファイバー、大腸ファイバー等が組み合わせて行われる。

 

 クリニックによっては、健康診断の種類を駐在員の企業検診と一般のアメリカ式アニュアル・チェックアップ(Annual Check-Up)とに分けているところもある。健康診断でもちろん全てが分かるわけではないが、自分のため、家族のために、1年に1度、例えば自分の誕生日前後などに健康診断を計画すると継続しやすいかもしれない。

 

情報提供:日本ベイクリニック

www.nihon-bayclinic.com

 

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アメリカの歯科医療

歯科検診の重要性

アメリカでは、少なくとも年に2回のクリーニングと歯科検診を勧めている。いくら虫歯ができていないとしても、歯の問題は痛みを伴うとは限らず、自覚症状がないことも多い。そこで、自覚症状が無くても深刻な病気に侵されている恐れがあるため定期健診は重要になる。歯科医の検診なしでは発見しにくい症状は次のとおり。

 

●詰め物などの状態悪化

●根面う蝕(歯周病による歯の根元の虫歯)

●歯周ポケット  ●歯茎付近の虫歯

●詰めた箇所の虫歯  ●歯の根元の割れ目

●親知らずの影響  ●歯周病、喉頭がんの兆候

 

 上記の症状からわかるように、歯医者へ行くのは虫歯だけではない。ここアメリカでは特に、歯の損失の要因ともいえる歯周病がもっとも深刻な問題のひとつとなっている。歯周病は慢性的に歯そのものはもちろん、歯茎や骨へも悪影響を与える。これらの症状の進行はたいていゆっくりと、そして初期段階では自覚症状が全くないというケースがほとんど。歯周病になると、口臭がきつくなったり、歯磨きやフロスをしたときに歯茎から出血しやすくなるといった症状が見られるのが一般的だ。また、歯茎がブヨブヨと柔らかい状態になるというのも典型的な症状のひとつ。さらに症状が進行すると、歯から歯茎が離れてきたり歯が抜け落ちてしまうこともある。また、歯周病に年齢は関係ない。10代の若者でも起こり得る病気だ。ここで、歯周病を引き起こす可能性の高い要因をいくつか挙げてみたい。

 

●喫煙

●糖尿病や血液細胞異常などの疾患に伴う免疫力の低下

●ステロイド、抗がん剤をはじめ、その他歯茎に悪影響を及ぼす薬の投与

●口に合っていないブリッジ治療

●深刻な歯周病を患った家族がいる場合、遺伝による疾患

 

歯周病予防のために

 まずは、各自で口腔衛生を常に清潔に保つこと。そして、定期的に歯科医による歯のクリーニングを行い、歯磨きでは取り除けない歯垢を取ってもらうことが大切。歯の根元の歯垢を取るルートプレーニングや歯茎のディープクリーニングは、有効な治療方法のひとつにもなる。日頃の歯磨き、バランスの取れた食事、定期的な歯科検診が必要最低条件といえる。

 

最新歯科医療技術について

●インプラント:現在、IT技術の革新も手伝いインプラント治療は失った歯に対する最適な治療方法のひとつ。インプラント埋入手術とインプラント歯冠形成を行なっている。

●インビザライン:歯科矯正に従来使われていたワイヤーやメタル矯正器具に代わり、歯型にフィットした透明のプラスチック製の矯正器具による歯科矯正。

●ポーセレンラミネートベニア法:薄いポーセレン板を歯の表面に貼り付けて、歯が欠けてしまったり、歯色が良くなかったりする場合に効果的な治療法。

●歯色の詰め物:歯と同色で自然な仕上がりになり、耐久性にも優れている素材。

●ホワイトニング:オフィスで短時間でできるものと、自宅で手軽にできる方法がある。歯みがきでは落ちない黄ばみを、歯を削ることなく白くする方法。笑顔の魅力度が格段にアップする。

●デジタルX線:デジタルX線は、自然環境の中で受ける一日の放射線量にほぼ等しいため人体への影響もなく、歯の状態の検精度も高い。

●小児治療と笑気ガス:笑気ガスを使用することにより、麻酔注射では取り除けない恐怖心からくる痛みを取り去り、小さな子供がリラックスした快適な状態で治療を受けることができる。

 

 他にも歯科医療に欠かせない歯科器具や技術があるが、どんなに技術革新しても、治療方法の理解とプランニングはしっかりとしたいもの。詳細な情報は歯科医に相談してみよう。

 

情報提供:有馬歯科

www.arimadds.com

 

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インプラント治療

インプラント治療とは

最近では、インプラント治療はごく普通の歯科治療として世間一般に知られているが、ここでは改めてインプラント治療の基本について紹介しよう。

 

インプラント治療とは何か

 インプラント治療は人工的に作ったチタン合金製の「歯根」を顎の骨に埋めて、その上に被せ物を作って歯の機能を取り戻すという治療方法。多くは治療期間が半年から1年くらいかかるが、その理由は骨とインプラント自体が付着するのに時間がかかってしまうから。この段階を急いでしまうと、骨とインプラントの間に問題が出て成功しない場合があるので気をつけなければいけない。

 

なぜインプラント治療が勧められるのか

 従来はブリッジや入れ歯などを作らなければ、無くなった歯の機能を取り戻せなかった。しかし、このような治療は他の歯に負担をかけるため、その負担がかかっている歯が将来的にダメになることがある。それに加え、歯が無くなった骨は時間が経つにつれどんどん痩せてしまうため、ブリッジや入れ歯に問題が出ることが多くなる。そのような治療に比べると、インプラント治療は一番自然に、無くなった歯の機能を取り戻すことができる。また治療後もその部分をフロッシングするなど手入れが出来るので虫歯や歯周病の予防もしやすくなる。

 むしろ自分の歯よりもいいのか

 インプラント治療はあくまで歯科治療の一つであって、健康な自分の歯を保つよりもいいという考えは持たないほうがいいだろう。インプラントには神経がないので、物を噛んだ時にやはり自然の歯の感覚とは少し違うものになってしまう。

 

インプラント治療で気をつけること

 他の歯科治療と同様に、インプラント治療でも難しいケースはたくさんあることを覚えておこう。まずインプラントは骨に入れるものなので、その入れる部分に骨がないと、とても難しくなる。また、歯茎の健康状態もインプラントの成功に関係があり、歯周病などがある場合は、インプラント治療をしても失敗してしまうことがある。さらにインプラントは歯ぎしりや食いしばりなどの力に強くないので、治療後にはナイトガード(マウスピース)などで予防する必要がある。

 

 インプラントの技術はどんどん進み、理想の治療が可能となってきている。費用の部分だけで決めるのではなく、歯科医に自分の理想などを詳しく説明した上で治療を進めていくと、より自分に適した治療に近づけるかもしれない。

 

情報提供:森田歯科医院

www.moritadental.com

 

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アメリカのカイロプラクティック

カイロプラクティック

カイロプラクティックとは「手による施術」という意味で、投薬や手術を行わずに腰痛、肩こり、頭痛などさまざまな症状を治療のこと。また、体全体の調子を整え、病気に対する抵抗力をも向上させる。カイロプラクティック治療によって、人間の本来持っている自然治癒力を高め、健康を維持することが可能となる。

 

 医療としてのカイロプラクティックは、米国で1895年にDr. David Palmerによって始められて以来、現在では200種類以上の異なる治療法が存在すると言われている。手技や器具によって骨格の歪みを矯正し、低周波装置や超音波装置によって痛みを和らげるのが主な治療法となる。また、筋肉治療や牽引などを行うこともあり、体全体の神経の流れを正し、血液やリンパ液の循環を良くする。

 

 背骨がずれたり、骨格が歪んだりすると、神経が圧迫され、そこに痛みが生じる。また、中枢神経は背骨の中を通っているため、手足や各臓器の機能にも影響を及ぼす可能性もある。カイロプラクティックでは、それらのずれや歪みを正すことで、さまざまな症状が改善される。

 

 骨のずれや歪みは、スポーツ障害、交通事故、不意のケガなどによること以外に、日頃の姿勢の悪さやコンピュータ、携帯電話使用時の姿勢が原因となる場合も少なくない。症状がある場合は悪化する前に、早期にカイロプラクティック治療を受けること。特に成長期は背骨が歪みやすい時期なので、お子さんの姿勢が気になったら、早期検診を。大切な背骨を守るため、大人も子供もカイロプラクティック治療を受ける事をお勧めする。

 

情報提供:ミッシマー寿美子 D.C.

www.drsumiko.com

 

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スポーツとカイロプラクティック

アメリカのカイロプラクティックとスポーツ

日本ではいまだ法制化されていないカイロプラクティックだが、アメリカを含め多くの国では法制化され医療行為として正式に認められている。そのためアメリカでカイロプラクターが診療を行うためには、国家資格を取得したのち、各州ごとでライセンスを取得する必要がある。また医療行為となるため、治療費は日本と違い健康保険の種類によってカバーされる。アメリカでは一般の人はもちろん、多くのアスリートが資本となる身体のケアのためにカイロプラクティックの治療を利用しており、NFLやMLB、NHLなどプロスポーツチームの多くには専属のカイロプラクターが存在し、選手個人で契約を結んでいる場合もある。バスケットボールのマイケルジョーダン元選手や、世界最速のウサインボルト元選手などは、カイロプラクティック愛好家として知られている。

 

カイロプラクティックの専門医

 あまり知られていないが、カイロプラクティックにも国家資格を取得したのちにその上の専門の学位があり、神経学、栄養学、リハビリ、内科、整形、スポーツ専門医などがある。カイロプラクティックの専門医を目指す場合は、卒後教育としてそれぞれの専門的な教育に加えて、論文の提出やフィールドトレーニングといった目指す専門ごとの必要な要件を満たし、その上で実技試験、筆記試験などをパスしたうえで、それぞれ専門のDiplomateの学位が授与される。Diplomateの学位を持った専門医はアメリカにおいても数少なく、特に日本人でDiplomateを持った専門医は、どの分野においても未だに片手で数えられるくらいしかいない。例えばスポーツの場合はDACBSP®(Diplomate of the American Chiropractic Board of Sports Physician)という資格になり、300時間の卒後教育、100時間のフィールドトレーニング、論文の提出、その前段階の資格となるCCSP®(Certified Chiropractic Sports Physician)の取得、筆記試験などが必要になる。

 

オリンピックとカイロプラクティック

 アメリカではオリンピックにおいても、2012年のロンドンオリンピックから、USOC(United States Olympic Committee)の医療チームのトップをカイロプラクターのDr. Bill Monroe, DC, DACBSP®が務めるようになった。最初にカイロプラクターがUSOCの医療チームのトップになった時には周囲から様々な反発があったもののその実績が認められ、その後のソチ、リオ、平昌、そして2020年の東京オリンピックでもその流れは続いている。もちろん医療チームはカイロプラクターだけで構成されているわけではなく、メディカルドクターや理学療法士、アスレチックトレーナー、マッサージセラピスト、そしてカイロプラクターなど様々な医療従事者がアスリートをサポートするために集まってチームを結成する。

 

 プロのスポーツ選手だけでなく、趣味でゴルフやテニスをする人、本格的にマラソンをする人、毎週末サッカーする人など、どんなレベルでスポーツに参加する人でもカイロプラクティックの治療の恩恵を受けることができる。ずっと昔に痛めて放置してしまった古傷や、手術の後できちんとリハビリをしなかったために問題が残っているような場合でもカイロの治療で改善を期待できる。また多くのスポーツの動作は左右非対称で繰り返し行うことが多いので、カイロの治療で身体の調整をたまに行うことで、将来的に起こり得る深刻な問題に対処することもある。もちろんスポーツをする人だけに限らず、一日中パソコンの前で座りっぱなしで首や肩周りがつらい人、頻繁な出張のために飛行機で座りっぱなしで腰が悪い人、妊娠中や出産後の身体のケアが必要な人にもカイロプラクティックの治療は非常に有効と言える。

 

情報提供:小池通輝 DC, DACBSP®, ATC

www.drkoike.com

 

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アメリカの眼科医療

視力検査と眼底検査の基本

 視力検査と眼底検査(眼底カメラなどを用いて眼球の奥にある血管・網膜・視神経などを調べる検査)を受けることは、目の健康を維持するための重要事項。人間ドックの習慣がないアメリカでも、適切な時期に適切な検査を受けて視力を保ちたい。

 

視力検査と眼底検査を受ける時期

●子供の視力スクリーニング、眼底検査

 生後から10代まで、子供の目は成長し急速に変化する。全米眼科学会(American Academy of Ophthalmology)および全米小児眼科&斜視協会(American Association of Pediatric Ophthalmology & Strabismus)は、小児期の特定眼科検査ガイドラインを策定しているので、検査のタイミングなど参考に。

●大人の基本眼底検査

 早期に目の病気を見つけ治療することが、視力を保つためには重要。全米眼科学会では、40歳以上の人には完全な眼底検査を受けることを推奨している。ただし、一部の大人は完全な目の検査を40歳になるまで待たないほうがいい。①糖尿病②高血圧症③眼病の家族歴などの眼疾患または危険因子がある場合は、今すぐ眼科医に相談すべきだ。なお、眼底検査の後、眼科医が将来どのくらいの頻度で目のチェックをするべきかを教えてくれる。目の病気は加齢によりリスクが増加するため、年齢を重ねるほど、眼科医から提供されたスケジュールに従うことが重要になる。

●高齢者の目の検査

 65歳以上の人は、最低でも一年に一回視力検査と眼底検査をすることが勧められる。①白内障②糖尿病性網膜症③加齢黄斑変性症④緑内障といった加齢性眼疾患の徴候を調べる。

 

 

眼科医が行う検査の内容

 総合的眼科検査はシンプルで苦痛はなく、大抵は45〜90分程で終わる。チェックされる項目は右記の通り。*

 

●病歴

 ①家族の病歴②服用している薬③着用している矯正レンズなど、視力と一般的な健康状態について問診を行う。

●視力

 一般的に知られる眼底検査の一部。視力検査表を読んで、さまざまな距離でどのくらい見えるかを判断する。片方の目を覆い、もう片方を計る。この検査で視力をチェックする(例1.0、0.8等)。

●矯正レンズの処方

 フォロプター(眼位計)と呼ばれる装置を通し視力検査表を見て、最適な眼鏡やコンタクトレンズの処方を決める。

●瞳孔

 目に明るい光線を照らし、瞳孔がどのように光に反応するかをチェックする。瞳孔は光に対して通常小さくなる。瞳孔が拡大したり反応しなかったりすると、潜んでいる問題が明らかになる可能性がある。

●視野、周辺視

 側面視力低下(周辺視)は緑内障の症状で、知らないうちに視野を失う可能性がある。この検査では気付かなかった目の問題を見つけることができる。

●眼球運動

 眼球運動と呼ばれるテストで、目の動きを評価する。眼球が軸上に一直線に並んでいることを確認する。また、眼球の筋肉が正常に機能していることを確認する。

●眼圧

 眼圧検査では眼内の圧力(眼内圧)を測定する。眼圧の上昇は緑内障の徴候となる。目に優しく感圧チップを当てて検査。痛みをなくすため、検査の直前に角膜を麻痺させる目薬を使用する。

●眼球の前部

 細隙灯顕微鏡を使って眼球の前部を照らし、まぶた、角膜、虹彩そして水晶体を見る。白内障、角膜の瘢痕や傷をチェックする。

●網膜と視神経

 網膜と視神経の病気の損傷の徴候について調べるため、眼底検査では瞳孔を拡張する。瞳孔を拡張するための点眼薬を入れ、15分程待つ。拡張後4〜6時間程、目が光に敏感になることが多い。サングラスをかけておけば遠目は問題ない。

 

情報提供:村上葉子

https://spectrumeye.com

 

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アメリカでの出産体験談

第一子となる裕太郎くんをベイエリアで出産した、菅野裕大さん、京子さんご夫妻に、妊娠・出産体験、これから出産を控えた人へのアドバイスを伺いました。

 

妊娠中の生活

 妊娠がわかったのはサンフランシスコに引越したばかりの頃で、情報を収集するのに苦労しました。安定期には日本に2週間ほど帰り、実家でゆっくり過ごしながら市役所に行って母子手帳を発行したり、産後に必要な自分用の肌着や新生児の肌着、沐浴ガーゼ、哺乳瓶など体に触れるものは日本でたくさん購入してきました。仕事は幸いにもフリーランスのウェブデザイナーとして自宅で作業していたので、つわりの時期などはその日の体調をみながら無理せず自分のペースで出来ました。出産直前には赤ちゃんのケアの仕方についてのクラスに参加しましたが、驚いたことに、オムツの替え方から抱っこの仕方など全て旦那さま中心の練習でした。

 

妊娠中の不安

 産婦人科には妊娠8週目以降しか受診できないと言われ、妊娠検査薬で反応があってから初診の日まではとても不安でした。また、パセリなど流産しやすいという食べ物は外食の時に入っていないかメニューでくまなくチェックするなど今思うと過敏だったかなと思いますが、初めての妊娠で色々なことにとても気を遣っていました。ウォーキングしたり、マタニティヨガをしてリラックスしたりなど、なるべくストレスがないよう過ごしました。

 

出産時はいかがでしたか?

 陣痛がきて病院に向かったのは夜中の1時過ぎでした。到着すると22ページにも及ぶ書類に何カ所もサインをし、ようやく部屋へ移動した時点で陣痛は3分間隔だったのですが、子宮口が1センチしか開いていないので病院内を1時間歩いてきてくださいと言われました。陣痛の痛みに襲われながら1時間歩いて病室に戻ると、変わっていないので一度家に帰ってくださいと言われました(!)。粘り強く交渉してなんとか残り、痛み止めの注射をしてからは痛みも治まり、朝方にドクターがようやく来てくれました。しかし、なぜかウクレレを持参。すると私の横で気持ちよさそうにエルヴィス・プレスリーの「Can’t Help Falling in Love」などをしっとりと歌うと「また後で来るね!」と言って帰ってしまいました(笑)それから数時間後、出産が始まり人手が足りないからと主人が私の片足を押さえて出産に一緒に参加。出産はスムーズで40分ほどで赤ちゃんの声が聞こえた時には、嬉しさと感動と疲れが混ざりあってなんとも言えない感情になり気づいたら涙が出ていました。

 

出産後の生活

 入院中は病院の食事があわず、特別に作っていただいた日本食レストランのお弁当を病院に持参して食べていました。産後クラスの成果があってか、オムツ替え、お風呂、寝かしつけなど主人が率先してやってくれました。生後3カ月頃から母子で参加できるヨガに通いました。また、縁あってJPGというイーストベイエリアの子育てグループに参加しました。子育てはもちろん地域の情報や学校のことなど情報交換しあってとても心強かったです。

 

これから出産される方にアドバイス

 出産に関わらず、言語の違いや家族が近くにいないなど、アメリカでの生活は色々なことが不安だと思います。特に妊娠中や産後はさらに不安になるため、何でも相談できる人がいると心強いと思います。産後は体もまだ痛く、なかなか思うように動けないので旦那さまの協力も必要不可欠だと思います。一人ですべて抱え込まず、遠慮せずに周りにたくさん甘えてしまうのがいいと思います!

 

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アメリカの医療のしくみ﷯
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