シリコンバレーを

背負って進む

Treasure Data, co-founder and CEO

Arm Ltd. Vice President,

General Manager of Data Business Unit

芳川 裕誠さん

●習い事・趣味:ミュージカル鑑賞、ピアノ演奏

●家族:妻、娘2人、息子

 

 

日本生まれ。早稲田大学卒。オープンソース・Linux OS大手の米Red Hat、三井物産のベンチャー投資事業(Mitsui & Co. Venture Partners)などに勤務。2009年に米国に移住し、2011年にシリコンバレーにて共同創業者の太田一樹氏、古橋貞之氏とともにTreasure Dataを創業、以後CEOを務める。

Treasure Dataは3回の機関投資家ラウンドで米国のTop Tier VCをリード投資家として合計5,400万ドルを調達、ビッグデータマーケット、Customer Data Platformマーケットでのリーダーとなる。2018年、英Arm社が約6億ドルでTreasure Dataを買収、以降は同社のVice President, Data Business UnitのGeneral Managerとして勤務中。

 

現在の仕事について

 2011年に当地で、仲間二人と一緒にTreasure Dataという企業を創業し、以来CEOをやっていました。Treasure Dataは2018年7月に、英国に本社のある半導体IP大手のArm社に買収され、以降は同社のデータ事業部門長をやっています。マウンテンビューに本部機能があり、その他東京、ソウル、バンクーバー、英国ケンブリッジなどの拠点から勤務する約500名ほどが事業部門のメンバーです。

 

英語は得意?

 英語は学生時代から比較的好きでしたが、実用的に話せるようになったのは社会人になってからです。最初に入ったのが米国に本社のあるソフトウェア企業(Red Hat)の東京拠点で、サーバOSの設定やカーネルのチューニングなどを教える教育部門のトレーナーの仕事に配属されました。米大手銀行のIT部門の非日本人エンジニア向けのトレーニングを一週間単位で提供する仕事が年数回あり、そのために青くなりながら必死にコミュニケーションを勉強したのを覚えています。

 

ベイエリアに住むことになったきっかけ

 Red Hatのあとに勤務した三井物産のベンチャー投資事業(Mitsui & Co. Venture Partners)の転勤で、2009年の頭にメンロパーク事務所に異動したのがきっかけです。当時は世界金融危機真っ只中で、ベンチャー投資のメッカのサンドヒルロードも干上がって大変静かだったのを覚えています。

 

休日の過ごし方

 8歳の長女を筆頭に、3人の子どもの習い事に付き合ったり、友人家族と集まって食事をしたり。長い付き合いの妻とは食の好みが似ているので、ベビーシッターの方に子どもを任せて妻と2人で食事に行くのが、何より楽しみです。

 

習い事・趣味

 家族一同、大のミュージカルファンです。Broadway San Joseの年会員で、ナショナルツアーでベイエリアに来るミュージカルを定期的に観に行きます。おすすめです。日本に一時帰国する際には、家族で宝塚歌劇を観劇します。

 高校時代からずっと音楽(レゲエ)を楽しんでいます。ピアノの演奏も好きで、最近は長女の発表会で「トルコ行進曲」を連弾しました。日本出張の際に買ってくるプラモデルを手先が器用な長男と一緒に作るのも、最近の楽しみのひとつです。

 

食生活について

 基本的には、自宅で妻の作ってくれたものを家族と食べています。料理は僕も好きなので、週末は自分でちょっと凝ったものを作ったり。妻や子ども達、友人達と一緒に料理もしています。日本にいた頃から夫婦揃って辛いエスニック料理が好きだったので、インドのストリートフードやメキシカンの充実したベイエリアでの外食環境は、結構気に入っています。顧客や同僚、投資家等と定期的に会食機会がありますが、ステーキやカリフォルニア料理を食べに行くことが多いです。ベイエリアに来て12年目ですが、最近の日本料理レストランの充実ぶりには目を見張るものがありますね。

 

アメリカ生活が長くなったな…と思う時

 アメリカやシリコンバレーに関してのステレオタイプな意見を向けられた時に、思わず「中の人」の立場から言い返すことがあって、自分の立場の変化が自分でも面白いです。いつから俺はベイエリアを背負って立ったんだ、と。

 逆に、アメリカの中にも日本人に対してのステレオタイプがあることに気がつきます。ちなみに、こちらにいる日本人はステレオタイプな日本人像とは違うとみんな思っていて、その枠に当てはめられることを大変嫌がりますね。自分もですが(笑)。

 多様性があり、総体的にリベラルなベイエリアの空気が最近本当に心地いいです。あと、和食屋の味噌汁のレンゲとラーメン屋の唐揚げにはもう違和感を感じません。

 

毎年必ず行くベイエリアのイベント

 ハロウィンになると、一緒に会社を始めた共同創業者の太田さん夫妻と子ども達みんなでSan MartinのUesugi FarmsにPumpkin Patchに行きます。子ども達用の楽しい遊具や巨大迷路が設営されて、毎年楽しみにしています。

 

いま一番チャレンジングなこと

 夏に第4子が生まれる予定です。家族が増えるのは大変楽しみですが、子どもの学校・習い事などの送り迎えの調整と出張時の妻のワンオペがさらに厳しくなりそうで、仕事の仕方も色々と変えていかなければと思っています。

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子供の成長をみまもり続け

生涯現役を目指す

Treasure Data, co-founder and CEO

Arm Ltd. Vice President,

General Manager of Data Business Unit

芳川 裕誠さん

●車:TOYOTA RAV4

●住まい:4BR 4BA 一軒家

●家族:妻、息子2人

 

日本生まれ。早稲田大学卒。オープンソース・Linux OS大手の米Red Hat、三井物産のベンチャー投資事業(Mitsui & Co. Venture Partners)などに勤務。2009年に米国に移住し、2011年にシリコンバレーにて共同創業者の太田一樹氏、古橋貞之氏とともにTreasure Dataを創業、以後CEOを務める。

Treasure Dataは3回の機関投資家ラウンドで米国のTop Tier VCをリード投資家として合計5,400万ドルを調達、ビッグデータマーケット、Customer Data Platformマーケットでのリーダーとなる。2018年、英Arm社が約6億ドルでTreasure Dataを買収、以降は同社のVice President, Data Business UnitのGeneral Managerとして勤務中。

 

現在の仕事について

 2011年に当地で、仲間二人と一緒にTreasure Dataという企業を創業し、以来CEOをやっていました。Treasure Dataは2018年7月に、英国に本社のある半導体IP大手のArm社に買収され、以降は同社のデータ事業部門長をやっています。マウンテンビューに本部機能があり、その他東京、ソウル、バンクーバー、英国ケンブリッジなどの拠点から勤務する約500名ほどが事業部門のメンバーです。

 

英語は得意?

 英語は学生時代から比較的好きでしたが、実用的に話せるようになったのは社会人になってからです。最初に入ったのが米国に本社のあるソフトウェア企業(Red Hat)の東京拠点で、サーバOSの設定やカーネルのチューニングなどを教える教育部門のトレーナーの仕事に配属されました。米大手銀行のIT部門の非日本人エンジニア向けのトレーニングを一週間単位で提供する仕事が年数回あり、そのために青くなりながら必死にコミュニケーションを勉強したのを覚えています。

 

ベイエリアに住むことになったきっかけ

 Red Hatのあとに勤務した三井物産のベンチャー投資事業(Mitsui & Co. Venture Partners)の転勤で、2009年の頭にメンロパーク事務所に異動したのがきっかけです。当時は世界金融危機真っ只中で、ベンチャー投資のメッカのサンドヒルロードも干上がって大変静かだったのを覚えています。

 

休日の過ごし方

 8歳の長女を筆頭に、3人の子どもの習い事に付き合ったり、友人家族と集まって食事をしたり。長い付き合いの妻とは食の好みが似ているので、ベビーシッターの方に子どもを任せて妻と2人で食事に行くのが、何より楽しみです。

 

習い事・趣味

 家族一同、大のミュージカルファンです。Broadway San Joseの年会員で、ナショナルツアーでベイエリアに来るミュージカルを定期的に観に行きます。おすすめです。日本に一時帰国する際には、家族で宝塚歌劇を観劇します。

 高校時代からずっと音楽(レゲエ)を楽しんでいます。ピアノの演奏も好きで、最近は長女の発表会で「トルコ行進曲」を連弾しました。日本出張の際に買ってくるプラモデルを手先が器用な長男と一緒に作るのも、最近の楽しみのひとつです。

 

食生活について

 基本的には、自宅で妻の作ってくれたものを家族と食べています。料理は僕も好きなので、週末は自分でちょっと凝ったものを作ったり。妻や子ども達、友人達と一緒に料理もしています。日本にいた頃から夫婦揃って辛いエスニック料理が好きだったので、インドのストリートフードやメキシカンの充実したベイエリアでの外食環境は、結構気に入っています。顧客や同僚、投資家等と定期的に会食機会がありますが、ステーキやカリフォルニア料理を食べに行くことが多いです。ベイエリアに来て12年目ですが、最近の日本料理レストランの充実ぶりには目を見張るものがありますね。

 

アメリカ生活が長くなったな…と思う時

 アメリカやシリコンバレーに関してのステレオタイプな意見を向けられた時に、思わず「中の人」の立場から言い返すことがあって、自分の立場の変化が自分でも面白いです。いつから俺はベイエリアを背負って立ったんだ、と。

 逆に、アメリカの中にも日本人に対してのステレオタイプがあることに気がつきます。ちなみに、こちらにいる日本人はステレオタイプな日本人像とは違うとみんな思っていて、その枠に当てはめられることを大変嫌がりますね。自分もですが(笑)。

 多様性があり、総体的にリベラルなベイエリアの空気が最近本当に心地いいです。あと、和食屋の味噌汁のレンゲとラーメン屋の唐揚げにはもう違和感を感じません。

 

毎年必ず行くベイエリアのイベント

 ハロウィンになると、一緒に会社を始めた共同創業者の太田さん夫妻と子ども達みんなでSan MartinのUesugi FarmsにPumpkin Patchに行きます。子ども達用の楽しい遊具や巨大迷路が設営されて、毎年楽しみにしています。

 

いま一番チャレンジングなこと

 夏に第4子が生まれる予定です。家族が増えるのは大変楽しみですが、子どもの学校・習い事などの送り迎えの調整と出張時の妻のワンオペがさらに厳しくなりそうで、仕事の仕方も色々と変えていかなければと思っています。