Copyrigh©2018 Inter-Pacific Publications, Inc. All Right Reserved

田中 誠一

Seiichi Tanaka

Profile

1943年生まれ、東京都港区出身。長野県に疎開した時に太鼓を始める。1964年に千葉商科大学を卒業後、1967年にアメリカへ移住。1968年にサンフランシスコ太鼓道場を設立。National Endowment for the Arts' National Heritage Fellows Award(米国版重要無形文化財、2001年)、日本外務大臣表彰(2003年)、Bunka Hall of Fame(2007年)、旭日双光章(2013年)を受章。北米和太鼓の第一人者。

 

礼にはじまり礼に終わる

心技体礼がモットー

 

ベイエリアに住むことになったきっかけ

 少林寺拳法の武者修行がきっかけで渡米してきました。日本で少林寺拳法を普及する側に回るかいろいろ選択肢があったのですが、中学生の頃から海外に興味があり、西部劇に憧れを持っていたので24歳のときにアメリカに移住しました。最初はワトソンビルのイチゴ農園で農業労働者として働いてました。その後、日本貿易センター(現ジャパンセンターモール)がオープンした1968年にサンフランシスコに引っ越して、サンフランシスコ太鼓道場を設立しました。

 

現在の仕事

 サンフランシスコ太鼓道場で太鼓を教えています。現在生徒は約200人ですが、やめた人は2万人ほど。僕は教え方が厳しいので、すぐに辞めてしまう人もいるのも事実です。しかし最近は、孫くらい年の子に対しての指導は甘くなってしまう時があります(笑)。アメリカ・カナダには400以上の太鼓グループが存在しており、その大半がサンフランシスコ太鼓道場から巣立ったものが立ち上げています。我々が肥やしとなって彼らを育ていけたらと思ってます。

 

太鼓を始めたきっかけ

 幼少期は長野県に住んでいたので毎年行われる秋祭りで、樽太鼓の演奏を聞いたり、自分でも演奏していました。樽太鼓というのは、木で出来た酒樽などを利用した太鼓のことですが、小さい頃は木を叩きによく山に行っていましたね。当時は太鼓の教室がなかったので、見よう見まねで始めました。中学生のときに辰野(長野県)のほたる祭りに行った際に、小口大八(おぐちだいはち)先生率いる、御諏訪太鼓(おすわだいこ)を聞いて、衝撃を受けました。それが太鼓との出会いで僕にとっての最初の大きな出来事だと思います。日本貿易センター(現ジャパンセンターモール)で開催された桜祭りの第2回目から参加しています。最初は、樽神輿と一緒に1人で太鼓を演奏していました。以前あった「スエヒロ」というレストランに飾られていた太鼓を借りて参加しました。桜祭りをきっかけにサンフランシスコ太鼓道場を作った後で、御諏訪太鼓を教わりました。御諏訪太鼓と、江戸前の創作太鼓で日本三大太鼓のひとつといわれる、助六太鼓(すけろくだいこ)を合わせたものが、サンフランシスコ太鼓の基本です。助六太鼓は、1969年にレッドウッドシティーで行われたコンサートで、歌手の雪村いづみさんとのセッションで見て感動したのがきっかけで、弟子入りをお願いして指導を受けました。当時はジャパンセンターモールの広場や仲間の自宅の車庫で練習していました。

 

学生生活について

 小学校から中学校まではブラスバンド部、高校では野球部に所属していました。野球部では、砂袋を腰に巻いて山登りをさせられたり物凄く厳しい練習をさせられていました。当時は体を痛めつけることに美を感じるような時代でした。大学では少林寺拳法部で部活動に励みながら、夜はハワイアンバンドのアルバイトでウクレレやコンガなどを演奏していました。実は、妻とは学生時代に日本で出会いました。妻は早稲田大学の国際部に通いながらフォトグラファーをしていて、たまたま少林寺拳法の練習風景を撮影しにきていた時に知り合いました。

 

英語は得意?

 太鼓の指導以外においては、アメリカ生活も50年以上になるので困ることはありません。家族との会話も英語です。太鼓の指導はほとんど日本語で行なっていますが、音と音の間の説明や唱歌は英語で伝える時に苦労します。

 

休日の過ごし方

 朝は気功をしています。また、週3〜4回はジムのプールでウォーターエクササイズも行なっています。

 

食生活について

 現在、炭水化物を控えるように心がけています。必ず食べるのは、納豆とヨーグルトです。整腸作用があって健康にいいですよ。

 

ずっとベイエリアに住みたい?

 今、日本に住むことを想像すると心配なことが多いのでカリフォルニアが一番いいです。

 

ベイエリアのお気に入りスポット

 自分の居場所でもある日本町です。

 

2018年の展望

 今年でサンフランシスコ太鼓道場が50周年なので、よりパワーアップしていきたいと思います。4月に開催される桜祭りや11月10日、11日にサンマテオで開催する太鼓フェスティバルも最高の体制で臨んで、皆さんの心をグッとつかむような素晴らしいパフォーマンスを披露したいです。